コカリナ工房日記

「コカリナ工房森の精」の日記です。ホームページでお伝えできない日々の出来事などを綴ります。 コカリナは登録商標です。このブログは日本コカリナ協会の許可を得て運営しています。

焼け残った一本松 2

日本コカリナ協会から預かってきた松材は輪切りにしてしばらく乾燥させて来ました。
今日、黒坂さんから電話を頂き、9月中に出来上がらないかとの事でした。
木の乾燥の事をお聞きすると、二ツ井の製作グループは大型の人工乾燥室に入れた後に、1ヶ月ぐらい自然乾燥を行い、製作するとの事でした。
零細工房の私としてはその様なインフラは周りにもありませんので、製材し、電子レンジを使って少しずつ乾燥させることに致します。

早速表面の焼け焦げた部分をそぎ落としにかかりました。

CIMG1406.jpg

津波の後の火災にあったその部分をそぎ落とす時の匂いはとても嫌なものでした。
普通木の皮をはいだり削るときには割りと心地良いにおいがするものですが、今回は違いました。
防塵マスクは2枚駄目になりました。
この松の木が見た悲惨な状況はどんなだった事でしょう。

頑張って素晴らしいコカリナに生まれ変わらせてあげましょう。

CIMG1407.jpg
  1. 2011/07/29(金) 18:00:05|
  2. コカリナ
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焼け残った一本松

東日本大震災で甚大な被害を被った石巻市門脇地区。
被災したコカリナの仲間、渡辺さんご夫妻もこの地区にお住まいでした。
その渡辺さんのお宅が在った直ぐ近くの門脇小学校に隣接した墓地に焼け焦げた松の木が残っていました。
朽ち果てる前にコカリナにして皆さんを癒すことが出来ればという思いで、日本コカリナ協会の黒坂さんが
立ち上がりました。住職さんのご協力もあってこの木を伐採し、コカリナに生まれ変わらせて門脇小学校に寄贈し
たいということで、セレモニーへの立会いのお誘いを頂きました。
もちろん二つ返事でOKして参加させていただきました。

黒坂さんの趣旨説明のスピーチに続き、焼けた木に向かってコカリナの仲間で「ふるさと」を演奏しました。

0721.jpg
(写真は アンネのばらのブログさん http://blogs.yahoo.co.jp/tubasatoasuka からお借りしました。
 詳しくはブログをごらん下さい)

続いて周美さんの「一本の樹」が歌われ、黒坂さんの「アメージンググレース」が被爆樹コカリナで演奏されました。



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そして秋田県二ツ井からお越しの林業のプロの方によって伐採されました。
秋田に持ち帰り、二ツ井のコカリナ製作グループの手によってコカリナに仕上げられます。
梢に近い直径30cm、長さ80cmの幹を頂きました。この材でわたしもバリトンコカリナを製作し、日本コカリナ協会に納めます。協会から学校や関係者に贈られることになります。
どんな音色が響き渡るのでしょうか。
千年に一度とも言われる規模の地震と津波の被害が風化することなく、しっかりした対策が講じられ、後世に語り継がれる一助になればと思います。

この震災で亡くなられた方への鎮魂の曲「いのり」を作曲された江波太郎さんから以前いただいたメロディー譜に続いて今日伴奏譜が届きました。
昨年のオカリナフェスティバルで渡辺さんと知り合った事が縁で、被災後に渡辺さんご夫妻の[オカリナフェスティバル in 奥信濃」での思い出の写真やビデオを集めてご遺族にお渡しくださったオカリナ奏者として有名な方です。
機会があれば演奏して下さいとのコメントも頂きました。
折に触れてご紹介していきたいと思っています。
  1. 2011/07/22(金) 15:34:58|
  2. コカリナ
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おめでとう!!!なでしこの皆さん

見ました、見ました、感動の瞬間を!!!!!
アメリカに点を取られては追いつき、再度離されても沢選手の芸術的な得点で同点。
試合の大きな流れでは、パス回し、走力などアメリカ優位に進んでいましたが
諦めない気持がしっかり持続していました。
PK戦に入るときの円陣で見せた笑顔は頼もしかったです。

そしてアメリカの1本目のキック、キーパーの目はしっかりボールを見ていましたね。
そして足でさばいたボールはネットの外へ。
その流れのまま優勝を勝ち取ったなでしこ、素晴らしい感動を頂きました。

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予選から勝ち進むにつれて、選手の皆さんの日常の様子が随分報じられるようになり、
レジうちのアルバイトや温泉のお風呂掃除などで生計を立て、ピッチに立つまでのご苦労にも
心を打たれました。
他のスポーツ選手も同じかもしれませんが、身近で支援している方たちの支えがあって
晴れ舞台に臨んでいらっしゃるのでしょう。

震災・原発事故・風評被害・電力不足などで苦しんでいる日本に大きな感動と喜びをもたらして下さった
なでしこの皆さんを心から祝福します。

日本サッカー協会には男子との余りにも差が大きい報奨金をフェアな目で見直してもらいたいと思います。
  1. 2011/07/18(月) 07:29:24|
  2. 感動
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製作途中

元気な風展のミニコンサートでお聞きいただいたヤマナシの木でご依頼いただきましたバリトンコカリナとアルト、桑とカヤ、桜、紫檀のソプラノの旋盤加工を行いました。

CIMG1394.jpg

今回もボール盤と旋盤加工時に出た切粉は樹種別に集めました。

CIMG1396.jpg

これは切粉染めの染材として活用されます。
お待たせしておりますので次の工程を急ぎます。
  1. 2011/07/15(金) 18:15:47|
  2. コカリナ
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あがらっしゃれの心

昨日までの3日間工房を留守にして、山形県真室川町で開催された「やまがた元気な風展in真室川」に参加してきました。

JR真室川駅の2階にある”森の停車場”が会場でした。
静かな町ですが豊かな資源に満ちていて、それを活かす素晴らしい人々が住む里山であることを実感して帰ってまいりました。

会場になった森の停車場です。

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ここで3日間の会期中に3回のコカリナミニコンサートを開かせていただきました。
コカリナの背景となっている木のぬくもりを活かした笛作り、素材になる木は雪折れ枝や倒木、家屋解体廃材など思い入れのある木を積極的に活用していることなどをお話しながら演奏をお聞きいただきました。

来場されるお客様は毎日違っても、参加したモノヅクリビトの人たちは同じですので、少しづつプログラムの内容を替えてみました。
3日間共通の曲は、「山形県民の歌 最上川」と「ふるさと」で、これは会場の皆さんに歌っていただきコカリナは伴奏に回りました。この県民の歌は昭和天皇が皇太子でいらっしゃったときに歌会始で詠まれた歌に芸大の島崎赤太郎教授が作曲されたものだそうです。ゆったり流れる最上川をイメージしながら演奏しました。

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今回の演奏曲は、主人公・北の国から・空に星があるように・上を向いて歩こう・見上げてごらん夜の星を・また君に恋してる・千の風になって・竹田の子守歌・琵琶湖周航の歌・真室川音頭・愛燦々・与作・津軽平野・もののけ姫・大きな古時計・黄昏のビギン・鳥の歌・スターダスト でした。

素材の樹種をお伝えして、音色の違いもご理解いただけるようにバラエティーに富んだ内容になりました。
演歌からジャズスタンダードナンバーまでですので、ちょっと呆れられたかもしれませんね。
でも根底に流れるのはコカリナの優しい音色です。
息継ぎを失敗してアップアップしたり、伴奏の移調操作を間違えてやり直したり、一人で話しながら機械を操作して進行する難しさも感じました。自己採点60点ぐらいでしょうか。
でも販売するだけでなく、ご来場くださった方々にコカリナの魅力を少しでもお伝え出来たとすれば本望です。

2日目の親睦会では、大分県の湯布院で「アトリエ とき デザイン研究所」を開いていらっしゃるクラフトデザイナーの時松辰夫先生と、民族研究家の結城登美雄先生の有意義なお話を伺う事が出来ました。

時松先生の講演では、あつみ温泉の藤谷さん製作のシナ織布を素材にした帽子を例にして、地元の素材を活かすこのような作品はますます評価されていくという励ましがありました。
時松先生のご指導の下、真室川では稲藁と木工のコラボレーションで新しい商品が生まれました。果樹園の多い上山では間伐材がくだもの器として生まれ変わっています。さくらんぼをお送りするときに、その種やヘタを入れられるように器をつけて送るという取り組みも始まっています。温海では公共工事で伐採された桜でクラフト製品を作るところから、シナ織などの地元素材を見直したり、間伐材の枝を取っ手に利用したカップを作り、「エッペネマレーノ」・・・どうぞゆっくりしていって下さいねの意味の庄内弁・・・というオープンカフェも展開しています。
時松先生の”デザインする心が見つめる東北”にはまだまだ大きな可能性が眠っているようです。

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東北各地を隈なく歩かれてきた結城先生からは、フォルム(形状)・カラー(色彩)・マテリアル(素材)に優れているだけでなく、マインド(心)がプラスされた東北の手仕事はこれから世界が注目するでしょうという力強いお話がありました。結城先生が例に出されたのは、円錐形のぐい飲みで、飲み干すまでテーブルに置けないこの地方伝統の置かずの盃「あがらっしゃれ」というものでした。人をもてなす心が形になった優れたものです。そうは言っても盃を休めたいときもあるでしょうということで、うつわの会の皆さんが地元の縄で作った真室川巻きという台に置くように工夫した作品を高く評価していらっしゃいました。
購入を思い立った方は、真室川町産業課の商工観光ブランド担当の高橋さんまでご相談下さい。
0233-62-2111


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今回も新たな出会いが沢山ありました。
コカリナを拭き漆で木目を生かした仕上げにし、吹き口の劣化を抑え綺麗な状態で吹いていただきたいと思っていたのですが、そのヒントを漆センターの佐藤さんにいろいろアドバイスいただきました。また、コカリナにどうかねと言って、朴ノ木や桐材、貴重な黒柿をわざわざお持ちくださったり、埋もれ木の楢材を送ってあげるよとのご好意も頂くことができました。コカリナの魅力を感じて下さったことがとても嬉しかったです。
こうした心の暖かい人たちとの交流に参加できてとても幸せです。

次回の風展は上山になるかと思いますが、コカリナ製作と演奏の両面で腕を磨いて参加させていただきたいと思っています。

昨年あつみ温泉会場で熱心にコカリナに取り組んでくれた小学生のリカちゃんが今年も参加してくれました。
コカリナもすごく上手になっていて、ちょっとだけアドバイスすると直ぐに要領を理解してくれて、
その腕前を会場に響かせ大いに盛り上げてくれました。そのリカちゃんに啓発されて1学年下のクラ君もコカリナを始めてくれました。こどもたちが興味を持ってくれるのはとても嬉しいことです。

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  1. 2011/07/04(月) 10:58:15|
  2. コカリナ
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プロフィール

森の精

Author:森の精
★ 職業:コカリナ製作者
★ 趣味:カメラ・木彫り・水彩画

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