コカリナ工房日記

「コカリナ工房森の精」の日記です。ホームページでお伝えできない日々の出来事などを綴ります。 コカリナは登録商標です。このブログは日本コカリナ協会の許可を得て運営しています。

あがらっしゃれの心

昨日までの3日間工房を留守にして、山形県真室川町で開催された「やまがた元気な風展in真室川」に参加してきました。

JR真室川駅の2階にある”森の停車場”が会場でした。
静かな町ですが豊かな資源に満ちていて、それを活かす素晴らしい人々が住む里山であることを実感して帰ってまいりました。

会場になった森の停車場です。

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ここで3日間の会期中に3回のコカリナミニコンサートを開かせていただきました。
コカリナの背景となっている木のぬくもりを活かした笛作り、素材になる木は雪折れ枝や倒木、家屋解体廃材など思い入れのある木を積極的に活用していることなどをお話しながら演奏をお聞きいただきました。

来場されるお客様は毎日違っても、参加したモノヅクリビトの人たちは同じですので、少しづつプログラムの内容を替えてみました。
3日間共通の曲は、「山形県民の歌 最上川」と「ふるさと」で、これは会場の皆さんに歌っていただきコカリナは伴奏に回りました。この県民の歌は昭和天皇が皇太子でいらっしゃったときに歌会始で詠まれた歌に芸大の島崎赤太郎教授が作曲されたものだそうです。ゆったり流れる最上川をイメージしながら演奏しました。

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今回の演奏曲は、主人公・北の国から・空に星があるように・上を向いて歩こう・見上げてごらん夜の星を・また君に恋してる・千の風になって・竹田の子守歌・琵琶湖周航の歌・真室川音頭・愛燦々・与作・津軽平野・もののけ姫・大きな古時計・黄昏のビギン・鳥の歌・スターダスト でした。

素材の樹種をお伝えして、音色の違いもご理解いただけるようにバラエティーに富んだ内容になりました。
演歌からジャズスタンダードナンバーまでですので、ちょっと呆れられたかもしれませんね。
でも根底に流れるのはコカリナの優しい音色です。
息継ぎを失敗してアップアップしたり、伴奏の移調操作を間違えてやり直したり、一人で話しながら機械を操作して進行する難しさも感じました。自己採点60点ぐらいでしょうか。
でも販売するだけでなく、ご来場くださった方々にコカリナの魅力を少しでもお伝え出来たとすれば本望です。

2日目の親睦会では、大分県の湯布院で「アトリエ とき デザイン研究所」を開いていらっしゃるクラフトデザイナーの時松辰夫先生と、民族研究家の結城登美雄先生の有意義なお話を伺う事が出来ました。

時松先生の講演では、あつみ温泉の藤谷さん製作のシナ織布を素材にした帽子を例にして、地元の素材を活かすこのような作品はますます評価されていくという励ましがありました。
時松先生のご指導の下、真室川では稲藁と木工のコラボレーションで新しい商品が生まれました。果樹園の多い上山では間伐材がくだもの器として生まれ変わっています。さくらんぼをお送りするときに、その種やヘタを入れられるように器をつけて送るという取り組みも始まっています。温海では公共工事で伐採された桜でクラフト製品を作るところから、シナ織などの地元素材を見直したり、間伐材の枝を取っ手に利用したカップを作り、「エッペネマレーノ」・・・どうぞゆっくりしていって下さいねの意味の庄内弁・・・というオープンカフェも展開しています。
時松先生の”デザインする心が見つめる東北”にはまだまだ大きな可能性が眠っているようです。

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東北各地を隈なく歩かれてきた結城先生からは、フォルム(形状)・カラー(色彩)・マテリアル(素材)に優れているだけでなく、マインド(心)がプラスされた東北の手仕事はこれから世界が注目するでしょうという力強いお話がありました。結城先生が例に出されたのは、円錐形のぐい飲みで、飲み干すまでテーブルに置けないこの地方伝統の置かずの盃「あがらっしゃれ」というものでした。人をもてなす心が形になった優れたものです。そうは言っても盃を休めたいときもあるでしょうということで、うつわの会の皆さんが地元の縄で作った真室川巻きという台に置くように工夫した作品を高く評価していらっしゃいました。
購入を思い立った方は、真室川町産業課の商工観光ブランド担当の高橋さんまでご相談下さい。
0233-62-2111


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今回も新たな出会いが沢山ありました。
コカリナを拭き漆で木目を生かした仕上げにし、吹き口の劣化を抑え綺麗な状態で吹いていただきたいと思っていたのですが、そのヒントを漆センターの佐藤さんにいろいろアドバイスいただきました。また、コカリナにどうかねと言って、朴ノ木や桐材、貴重な黒柿をわざわざお持ちくださったり、埋もれ木の楢材を送ってあげるよとのご好意も頂くことができました。コカリナの魅力を感じて下さったことがとても嬉しかったです。
こうした心の暖かい人たちとの交流に参加できてとても幸せです。

次回の風展は上山になるかと思いますが、コカリナ製作と演奏の両面で腕を磨いて参加させていただきたいと思っています。

昨年あつみ温泉会場で熱心にコカリナに取り組んでくれた小学生のリカちゃんが今年も参加してくれました。
コカリナもすごく上手になっていて、ちょっとだけアドバイスすると直ぐに要領を理解してくれて、
その腕前を会場に響かせ大いに盛り上げてくれました。そのリカちゃんに啓発されて1学年下のクラ君もコカリナを始めてくれました。こどもたちが興味を持ってくれるのはとても嬉しいことです。

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  1. 2011/07/04(月) 10:58:15|
  2. コカリナ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<製作途中 | ホーム | ななつの雫>>

コメント

kura君へ

早速新曲にチャレンジしてくれて有難うございます。
百年組のお母さんたちが伐採された木を器などに加工しているのと、コカリナ製作は木の命を活かす点で共通です。コカリナ楽しんでくださいね。


  1. 2011/07/10(日) 07:55:35 |
  2. URL |
  3. 森の精 #-
  4. [ 編集]

コカリナの楽譜と本をあありがとうございます!すぐトトロの散歩を吹いてみましたが難しかったです。続けて『コカリナの海』を読みました。木が切られても、その命が宿っていることがわかり、何だか悲しいと思いました。いただいたコカリナはずっと大事に使います。(まだ起きている!!本人談、母タイピング)
  1. 2011/07/09(土) 23:36:44 |
  2. URL |
  3. kura #X.Av9vec
  4. [ 編集]

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Author:森の精
★ 職業:コカリナ製作者
★ 趣味:カメラ・木彫り・水彩画

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